「炎症」をなくして体調を整える方法【原因は文明病】

健康
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現代社会を生きるみなさんは、

  • 日頃からなんとなく体調が優れない
  • なんとなくイライラする
  • どれだけ寝ても疲れが取れない

といった、原因がよくわからない「謎の体調不良」に悩まされていませんか?

体調が優れないと、仕事でも私生活でも何をやってもうまくいきません。
何をやってもうまくいかないと、そんな自分を責めてしまい、心も体もボロボロに…
そしてまた、何をやってもうまくいかない…悪循環におちいってしまいます。

そこで今回は、鈴木祐さんの著書
『最高の体調 ACTIVE HEALTH』
の中から、みなさんを悩ませる原因がよくわからない「謎の体調不良」を解消する方法を紹介します。

この本では、原因がよくわからない「謎の体調不良」の正体は、現代人に特有な「文明病」であると説明した上で、その対処法として

  • 腸内細菌とうまく付き合う
  • 環境を整える
  • ストレスをコントロールする

という3つのアプローチを教えてくれています。

この3つのアプローチは、誰でも普段の生活習慣に簡単に取り入れることができるものだと思います。
今回の記事で紹介する方法をぜひ実践して、みんなで「最高の体調」を取り戻していきましょう!

*この記事は、書籍の内容を紹介するものであって、個別の項目に関する健康効果を保証するものではありません。

現代人の体調不良の原因は「文明病」だった!

みなさんを悩ませている「謎の体調不良」の正体、それは、「文明病」という症状です。

この「文明病」とは、近代社会の変化によって引き起こされる、現代に特有の病気や症状のことをいい、その典型的な例としては、「肥満」などが挙げられます。

一体どうしてこのような「現代に特有の病気や症状」が存在するのでしょうか?
その理由は、人類の進化の過程を考えれば自ずと明らかになります。

そもそも現在の人類の基礎が形づくられたのは、およそ680万〜700万年前のこと。
その後、約1万〜2万年前に、石器時代から農耕生活に移行しました。
とうことは、どれだけ少なく見積もっても約600万年間は石器時代だったということです。

そして石器時代の人類は、現在のように農耕によって食料を得るのではなく、狩猟採集によって食料を得るという生活をしていました。

これが何を意味しているかというと、人類は誕生してから600万年もの間、狩猟採集の生活をしてきたということです。
つまり、600万年もの長いあいだ狩猟採集の生活を続けてきた人類の身体は、狩猟採集生活に最適化するようにできあがっているということが言えるのです。

一方で、現代社会はと言うとどうでしょう。
人類の身体にとって最適なはずの「狩猟採集生活」を送ることは、なかなか難しいですよね。

人類の身体にとっては「狩猟採集生活」が最適だけれど、現代社会ではそんな生活を送ることは難しい
こうして生じた「人類の進化」「現代の環境」との間の“ミスマッチ”が、現代人の身体に様々な悪影響を与えていたのです。

そしてこの“ミスマッチ”による影響のうちの1つが、僕たちの身体の中で起こっている「炎症」なのです。

「炎症」で何が起こる?

「炎症」とは一般的に、ケガなどをした所が痛くなって赤く腫れ上がったりすることをいいます。
この炎症の反応そのものは、ケガや病気を治すために免疫システムが働いている証拠なので、生きていくためには必要不可欠なものです。

その一方で、炎症が起こると人間の体はパフォーマンスが低下します。
みなさんも経験したことがあるかと思いますが、風邪をひいた場合などがそうです。
風邪をひいたときに起こる発熱や鼻水などの症状は、病気を治すために免疫のシステムが働いて、炎症が起こっている状態です。
このとき、いつもどおり動き回ったり仕事をこなしたりできる人、つまり、まったくパフォーマンスが低下しないという人は少ないでしょう。

もっとも、パフォーマンスが低下すると言っても、風邪をひく程度ならそれほど心配いりません。
症状もわかりやすいですし、長くても1週間くらいで終わるからです。

問題なのは「文明病」ではこの炎症が、見えないところで、しかもかなりの長期間にわたって続いてしまうことなのです。

例えば、肝臓や腸などの臓器のまわりにこびりつく「内臓脂肪」は、人体にとって「異物」です。
人体にとっての「異物」が増えると、その「異物」を排除するため、風邪のときと同じように免疫のシステムが働きます
このとき、免疫のシステムが働いているその臓器では、風邪のときと同様に炎症が起こっています。

この炎症のやっかいなところは、内臓脂肪がなくならない限り続くということ。
炎症が続いているということは、風邪をひいたときと同じようにパフォーマンスが低下した状態が続いてしまいます。

この炎症によるパフォーマンスの低下が、誰にでもわかる症状は表に出ず、少しずつ進行していく」という原因がよくわからない「謎の身体の不調」の正体だったのです。

この謎の体調不良は、ただ単に体調が優れないだけでは終わりません。
謎の体調不良を放置し続けると、身体の中での炎症がじわじわとくすぶり続けて、最終的には

  • 動脈硬化
  • 脳梗塞

といった病気の引き金にもなってしまうのです。

「文明病」を克服する方法は「炎症」を取り除くこと

これほどまでに恐ろしい「炎症」「文明病」ですが、実は意外と簡単なことに気をつけるだけで解消することができます。
そのためには、これから紹介する方法を日常の生活習慣に取り入れてください。
大きく3つのアプローチに分けて、その方法を紹介していきます。

腸内細菌とうまく付き合う

まず1つめが「腸」に対するアプローチです。

人間の「腸」には「腸内細菌」が住んでおり、彼らは人体の免疫システムを正常にしてくれる働きを担当してくれています。

免疫システムが正常に働くということは、不要な炎症が起きなくなるということ。
つまり、「腸内細菌」とうまく付き合っていくことで、炎症を防ぐことができるのです。

腸内細菌を増やす

① 抗生物質をむやみやたらに使わない

病院に行くと処方される「抗生物質」は、腸内細菌を死滅させてしまいます
ただの風邪くらいで抗生物質を使うことは控えましょう。
もし医師から処方された場合は、「どのような感染が疑われるのか?」をしっかり確認しましょう。

 

② 抗菌グッズや殺菌グッズを使わない

抗菌スプレー抗菌ソープなどは、自然界にいる人間の体に必要な菌も殺してしまいます
キッチンなどの清潔な状態が求められるエリア以外では、抗菌グッズや殺菌グッズは使わないようにしましょう。
また、身体の汚れを取るには、普通の石けんでじゅうぶんです。

腸内細菌を育てる

① 発酵食品を食べる

発酵食品は、それぞれ特有の腸内細菌を持っています。
ヨーグルトキムチ納豆など色々な種類の発酵食品を食べて、お腹の調子を整えましょう。
発酵食品が苦手な人は、水洗いしたキャベツでもOKです。

 

② 食物繊維を摂取する

腸内細菌は、食物繊維をエサにしています。
ごぼうリンゴなどの野菜やフルーツをたくさん食べましょう。

環境を整える

つぎは「環境」に対するアプローチです。

人間は、良くも悪くも「周囲の環境からの影響」をかなり受けます。
狩猟採集生活をしていた時代と現代とでは、すべての環境が変わったと言っても過言ではありません

みなさんを取り巻く環境を、人体にとって最適な「狩猟採集生活のときの環境」に近づけることで炎症を防ぐことができます

自然と触れ合う

① デジタルの自然を増やす

自然と触れ合うことで体内の炎症は減少するのですが、この自然、デジタルのものでもそれなりの効果を発揮します。
スマホやパソコンの壁紙を、山や海、森林などの画像に変更しましょう。
また、作業中はヘッドホンなどを使って川の音や鳥の声を聞きましょう。

 

② 観葉植物を置く

デジタルの自然でも効果があったように、部屋に観葉植物を置くだけでも効果があります。
いつもの作業場やリビングなどの常に目に入るところに観葉植物を置きましょう。
観葉植物の種類よっては、空気清浄効果もあります。

 

③ 公園に行く

2日に1回は公園に出かけて、最低10分間は過ごすようにしましょう。
余裕のある人は1ヶ月あたり150分以上までのばせば、より効果的です。

 

④ 太陽の光を浴びる

最低でも1日に6〜20分太陽の光を浴びましょう。
夏場は、日焼けのしすぎに注意が必要です。

友人と触れ合う

① 少人数の友人と長く触れ合う

人間の脳は、「少数精鋭の友人関係」に最適化されています。
そのため、「深く狭い人間関係を築くこと」が炎症を防ぐことにつながります。
ひとりの人と200時間もコミュニケーションを重ねれば、たいていの相手とは深い仲になることができます。

 

② 同期行動をする

友人とは「同期行動」をすることで絆がより深まります
「同期行動」とは、他人と同じような動きをすることです。
ランニングクラブや合唱部など、周りの人と同じような行動を取れるコミュニティに参加してみましょう。

 

③ 相手を信頼して、相手から信頼される

友情を育むためには、お互いの利益の与え合いが不可欠です。
そこで、最強の贈り物ともいえる「信頼」を相手に与えましょう。
自分の悩みや不安、秘密などを相手に打ち明けることで、「あなたを信頼している」というメッセージを贈ることができますし、相手からの信頼も得ることができます。

ストレスをコントロールする

最後は「ストレス」に対するアプローチです。

人間はストレスを感じると、ストレスホルモンが分泌されて身体が「戦闘モード」に切り替わります
狩猟採集の時代では、この「戦闘モード」を利用して自分の身に迫っている危険を切り抜けることができました。

しかし、現代社会のようにストレスが慢性化してしまうと、ストレスホルモンによる「戦闘モード」が常態化してしまい、その影響で体に「炎症」のような症状が出てきてしまいます。

この炎症を防ぐためには、ストレスを溜めない&解消してあげる必要があります。

ストレスを溜めない

 リアプレイザル(考え方の切り替え)

「リアプレイザル」とは、ストレスを感じそうになったら「楽しくなってきた!」「興奮してきた!」などと考え方をポジティブに切り替えることです。
単純な方法ですが、この方法を使えば使うほどストレス耐性が上がると言われています。

 

② デジタル断食

スマホの使用時間が長い人ほど社会不安のレベルが高く自宅でスマホを使い続ける人仕事のストレスが回復しないといったデータがあります。
クリックひとつで様々な情報が手に入り、いつでも誰とでもコミュニケーションがとれる今の状況は、現代社会ならではのものです。

この現状を解消するために、デジタル断食をしてみましょう。
メールやSNSは事前に使用時間を決めるだけです。
可能な人は、期間を設けてSNSなどを一切使わない生活をしてみても良いかもしれません。

ストレスを解消する

① 睡眠の質と量を改善する

睡眠には、日中のストレスを回復させる効果があります。
ただし、この効果を最大限に発揮させるには、睡眠の質と量の改善が不可欠です。
毎日7時間〜9時間は寝るようにし、その上で良質な睡眠の条件である

  1. 眠りに落ちるまでの時間が30分以内
  2. 夜中に起きるのは1回まで
  3. 夜中に目が冷めた場合は、20分以内に再び眠ることができる
  4. 総睡眠時間の85%以上を寝床で費やしている

を満たしているか確認しましょう。
その上で、寝るときは耳栓アイマスクを使って睡眠の質を上げるように心がけましょう。

 

② 昼寝を上手に活用する

数分から数時間の昼寝が、注意力や思考力を改善すると言われています。
可能であれば12時から14時の間に20分程度の昼寝をしましょう。
寝る直前にコーヒーを飲む「コーヒーナップ」をすると、すっきり目覚められます。

 

③ ウォーキングをする

運動にもストレスを解消する効果があります。
週に2〜3日のペースで、1回につき12分以上の早歩きを行うところから始めてみましょう。
可能であれば、週に150分以上のウォーキングができるように頑張ってみましょう。

おわりに

現代人を悩ませる、原因がよくわからない「謎の体調不良」の正体は、「文明病」といわれる症状でした。
そしてこの「文明病」の原因の1つが、身体の中で起こっている「炎症」だったのです。

現代人が抱えている「炎症」を解消して、「文明病」を克服するためには、

  1. 腸内細菌とうまく付き合う
  2. 環境を整える
  3. ストレスをコントロールする

という3つの方向からのアプローチが効果的です。

これらの解決方法の中でも特に、

  • 発酵食品を食べる
  • 食物繊維を摂取する
  • デジタルの自然を増やす
  • 太陽の光を浴びる
  • ウォーキングをする

あたりは、かなり手軽なので明日からすぐに実行できるのではないかと思います。
毎日のルーティーンに組み込んで、ぜひ習慣化してみてください。
きっと「最高の体調」を手に入れることができるはずです!

また、今回の参考書籍
『最高の体調 ACTIVE HEALTH』
では、「文明病」「炎症」僕たちの身体に与える影響について、さまざまな研究結果をもとにしてさらに踏み込んだ内容が書かれています。

「文明病」をもっとよく知って向き合って行きたいという方は、ぜひ読んでみてください!

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